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それでも…愛
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Penulis: 心優(mihiro)

第1話 再会

Penulis: 心優(mihiro)
last update Terakhir Diperbarui: 2025-09-18 10:57:18

──10月の初め

まだまだ、ポカポカと暖かい日が多く、

日中は、汗ばむほどの陽気だ。

晴れた朝は、心地良く過ごしやすい気候で嬉しい。

私は、いつもより早く目が覚めたので、

少しだけ早めに出社した。

早く着いたせいか、まだ人も疎らでエレベーターも空いている。

5階でエレベーターを降りて、

「おはようございます」

と、社内で会った人に挨拶をしながら、自分の部署である工事部へと続く長い廊下を歩いて行く。

前から来た男性にも挨拶をしようとした。

「おはようござい……えっ?」

思わず固まってしまった。

「みあり!」

と、私の名前を呼ぶそのひとは……

まさかの……

2年ぶりに会う元カレだった。

「えっ! どうして?」

私たちは、とんでもない場所で再会してしまった。

佐藤 みあり 28歳

私には、以前4年間お付き合いをして、結婚を考えていた彼氏が居た。

当時、結婚の話を両親にした彼は、

お母様から私に『ブライダルチェックを受けるよう伝えて欲しい』と言われたようなので、私は病院でそれを受けたのだ。

すると、どうも私には子どもを授かることが、難しいということが判明した。

『もちろん0%ではないですが……』と、医師からの気休めの言葉を受け取った。

目の前が真っ暗になり、かなり落ち込んだ。

子どもが好きだから、将来子どもの居る暮らしを夢見ていたのに……

それでも彼は『子どもが出来なくても良い! 2人で幸せになろう』と言ってくれたのだが、当然彼のご両親は結婚に猛反対。

子どもが授かりにくいというショックと、彼のご両親の反対。

私は、Wでショックを受けた。

それでも私たちは、しばらくは一緒に過ごしていた。

でも、しだいに親に反抗してまで、私と一緒に居る彼のことを見ていると、申し訳なく思えたし、

私自身も彼と一緒に居ることが辛くなってきてしまっていた。

そんな時、あんなことが起こってしまい、良い機会だと思って自ら離れてしまったのだ。

26歳の秋だった。

あれから2年、

ようやく私は、落ち着きかけたところだったのに。

なのに、なのに…

その彼が、また目の前に現れた。

「えっ! どうして?」

「久しぶり!」と、ニコやかな笑顔を私に向ける彼は……

塩谷 律樹しおや りつき28歳

大学時代の同級生だ。

「ひ、久しぶり……」

と思わず挨拶している自分が居る。

──って、挨拶してる場合じゃないわよ!

ニコニコ笑っている律樹に……

「じゃなくて、どうして、ココに居るの?」

と、もう一度聞いた。

すると、

「どうしてって、俺今日から··で働くからだよ」と言う。

··とは、私が大学卒業後に就職したゼネコン会社だ。

今私たちは、その社内の廊下で、2年ぶりにバッタリ会っているのだから、そりゃあ驚いても不思議はない。

朝っぱらから、私が寝ぼけて夢でも見ているのかと思った。

「え? なんで? 転職?」と聞くと、

「まあ、そんなとこ」と律樹は言った。

律樹とは、大学卒業後は別々の会社に就職した。

同じ系列の会社ではあったが、別の会社だから

別れてしまえば、もう会うことなどないと思っていた。

「まさか、ストーカー?」と言うと、

「なんてこと言うんだよ! ちゃんと正規ルートから入ったんだよ!」と言った律樹。

「ヘッドハンティングでもされたの?」と聞くと、

「ま、そんな感じだ」と微笑みながら言った。

「ふ〜ん、そうなんだ……」

と、納得したものの、

──いやいや、違う違う! 同じ会社ならこれからも度々顔を合わせてしまうじゃん!

私は、慌てて、

「じゃあ!」と、自分の部署へ逃げようとすると、

「待って!」と、律樹に腕を掴まれた。

「え!」と驚くと、

「それだけ? 冷たいなあ〜あの時のこと、じっくり聞かせてよ!」と言われた。

冷たいと言われても、もう2年も前に私たちは、別れてしまっているのだし。

まあ、最も私から一方的にだったから、怒っているのか? とは思ったが……

それ以降、私から連絡も断ったので、本当に2年ぶりで何を話せば良いのかすら分からなかった。

「だって……」

「もう、俺のこと嫌いになった?」と聞かれた。

──嫌いになんてなるわけない!

簡単に忘れられれば、どれだけ気が楽かと毎日思い出してしまっていたのに……

私は、答えられずに、

「仕事……行かなきゃ」と言った。

「分かった! じゃあ、また後でな」と言われた。

──ん? 後で? 出来ればあまり会いたくない。

顔を見るたびに、また、思いが募ってしまう

──簡単に忘れられるわけなどないのだから……

「おはようございます」

私は自分の部署である工事部まで行き、席に着いた。

衝撃過ぎて、ボーっとしていると、

隣りから2歳上の先輩、長岡さんに声を掛けられた。

「おはよう! みありちゃん! 聞いた?」と。

「おはようございます! え? どうしたんですか?」と聞くと……

「今日から新しい課長が来るんだって!」と言う長岡さん。

「え? そうなんですか?」

──新しい課長

嫌な予感しかしないのは、気のせいか……

そして始業時間になると、

「おはようございます! 皆さん! ちょっと良いですか?」と朝礼の合図と共に部長が、部署に居る皆さんに声を掛けた。

部長の方に視線を向けると……

──ゲッ! やっぱり!

部長の隣りには、律樹が立って居た。

──嘘でしょう!

私は、左手で前髪を触りながら顔を覆うように隠した。

あんなにも、会いたい、会いたい! と毎日思い続けていた人なのに……

つい先程からは、最も会いたくない! と思ってしまっている人だ。

──どうしてよ! こんな事ってある?

顔を隠すように、額に手を当てているのだが私の顔は、丸見えのようだ。

律樹がこちらを見ている。一瞬右の口角を上げて小さく笑ったのが見えた。

だから、さっき

『また後でな』と言ったんだなと思った。

「ハア〜」と、ため息を吐く。

律樹は、何やら挨拶をしているようだが私の耳には何も入って来ない。

皆さんの拍手で、挨拶を終えたことが分かった。

席に着いて両手で頭を抱えた。

長岡さんに、「みありちゃん、どうしたの? 具合悪いの?」と聞かれた。

「ハア〜病みそうです」と言うと、

「え? どうしたの? 大丈夫?」と真剣に心配してくれているので、

「あ、大丈夫です!」と、引き攣った笑顔で答えた。

「そ、そう? 塩谷 律樹しおや りつきさんだって、カッコイイね」と、おっしゃった。

──ええ、よ〜く存じ上げておりますよ

彼は、昔からカッコ良くて、優しくて、モテる男なんですよ〜

とは、言えず……

「ふふ」と、また微妙な顔で愛想笑いをした。

いつものノリとは全く違う私に、

「ホントに大丈夫?」と言う長岡さんの後ろから、

「どうしたんですか? 佐藤さん、具合悪いんですか?」と聞いてきたのは、律樹だった。

「!!!」

私は、目を大きく見開いてしまった。

──貴方のせいで、具合が悪くなりそうなのよ

と、一瞬目がバチッと合ったが、すぐに目線を外し、

「あ、大丈夫です」と言うと、

「そうですか? では、佐藤さんに少しお伺いしたいことが……」と言った。

「……なんでしょうか?」と目を合わさずに聞くと、

「工事部のこと、色々教えてもらえませんか?」と言われた。

「え?」

思わず律樹の顔を見てしまった。

──どうして私なのよ?

と思ったが、

長岡さんに、

「みありちゃん、教えて差し上げて」と言われたので、断れなかった。

「えっ、あ、はあ〜」

「では、会議室を使っても良いですか?」と律樹は、長岡さんに聞いている。

「どうぞどうぞ」と満面の笑みで答える長岡さん。

──ああ、2人きりになってしまう

ヤバイ〜

そして、律樹が会議室に入ってから、私も後からゆっくりと中に入った。

すると、

「カチャ!」と、律樹は鍵を掛けた。

──どうして鍵なんて掛けるのよ!

オマケに外から見えないように、テキパキとガラス張りの部屋のブラインドを全部閉めて、外からの視線を遮断した。

──何をするつもりなの?

てか、初めて来たはずなのに、妙に手慣れてるわね? 前の会社もこんな感じだったのかしら?

と、私はどうでもいいことを考えていた。

「良し! みあり、コレで大丈夫だ! 遠慮なく話してくれ」と言った。

「な、何をですか?」と聞くと、

ゆっくり近づいて来る律樹の顔をジーッと見つめていると、目の前で止まった。

──ドキドキ……ドキドキ……

私は、私より背の高い律樹を見上げている。

「ハハッ、仕事の話に決まってるだろ?」と

言われて、ようやく目線を落とした。

──ホッ

すると、

「もしかして、今ドキッとした?」と、わざわざ屈んで私の顔を覗き込みながら言っている律樹。

──なんなのよ! もう〜!

弄ばれている。

すると、

「ごめん、一瞬だけ……」と言って、私をぎゅっと抱きしめた。

「ウッ!!!」

──えっ? 不意打ち……ずるい! 反則!

驚いたのと、少し期待してしまっていた自分も居て、突き放すことが出来ずに今、私は黙って律樹に抱きしめられている。

──2年ぶりの律樹だ……

律樹のムスクの香りが私の鼻腔を刺激する。

泣きそうになってしまった。

すると、

「ごめん、ありがとう! さあ、仕事しよう、座って!」と私のカラダから離れた律樹は、すぐに切り替えた。

「あ……は、い……」

私がボーっとしながら、端の椅子に座ると、

律樹は、直角に角の椅子に座った。

会議室は、十数人が入れるほど広いのに、入口からすぐのテーブルの一角だけを2人で使っている。

律樹は部長から貰ったのか資料を見ながら、1課の課長は誰で、主任は……と私に班分けを確認している。

そして、念入りに個々の性格や特徴を私から聞き出しそれをメモしているようだ。

こんな風に努力家だからヘッドハンティングもされたのだろうと思った。

その顔は、真剣そのもので、

──仕事の時は、こんな顔をするんだ!

と、少し見入ってしまった。

「ん? で?」と言われて、

「あ……」と、また私は、話を続けた。

工事部は、3課まで有って、律樹は2課の課長に就任したようだ。

「りっ……塩谷しおや課長は、2課の課長さんなんですね」と言うと、

「律で良いよ!」と言うので、

「いえ、会社なので」と言うと、

「今、·って言いそうになったくせに〜」と揶揄う。

「いえ、言ってません」と言うと、

「嘘だ〜」と笑っている。

私は遠くを見て、知らんぷりをする。

「お〜い! どこ見てんの〜? ハハッ、

そう! 俺は2課だよ。みあり、さっき俺の演説を全然聞いてなかったもんな〜」とニヤリと笑われた。

「すみません。遅ればせながら、課長就任おめでとうございます!」と言うと、

「ありがとう!」と、満面の笑みを浮かべた。

──くぅ〜その笑顔は、最強なんだわ!

ハア〜ダメだよ! その笑顔は皆んなに見せちゃ!

と、思ってしまっている自分がいる。

「それと……···呼びは、マズイので··でお願いします」と言うと、

「分かってるよ! ··さん! でも、2人きりの時ぐらい良いでしょう?」と、私の手を握る。

私は、スッと手を引っ込めて、

「ダメです! 会社だし……手も! それに私たち、もうとっくに別れてますから」と言うと、

「勝手に終わらせたくせに……!」と言われた。

「それは……! 今は、仕事の話ですよ」

「じゃあ、定時過ぎたら、きちんと話そう!」と言われた。

今更、何を話すのだろう。

もう私たちは、戻れないのに……

たとえ戻ったとしても、又律樹のご両親に反対されるだけ。

私たち2人が一緒に居る未来など、もう私には想像出来なくなってきているのに……

律樹は、どう思ってるのだろう?

さっきのハグは、どういう意味だったのだろう?

今更、あの時のことを聞いて、何が変わると言うのだろう。

でも、私も律樹に聞きたいことがたくさんある。

とりあえず、話そうと思う。

2人で……

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